擦り傷を早く治すにはラップと湿潤療法!消毒は悪化の原因
2016/05/23
擦り傷ができたとき、どのような処置をしていますか?
今までは傷口を消毒して乾燥させたり、オロナインなどを塗り、その上にガーゼを当てるのが一般的でした。
ところが従来の応急処置では、傷の治りが遅いことが判明しており、湿潤療法が最も効果的な方法とされてます。
この記事では、擦り傷を早く治す方法として、ラップを使用した湿潤療法のメリットと手順について紹介しています。
擦り傷を作ってしまったとき、ぜひ湿潤療法を試してみてください。

INDEX【目次】
擦り傷を早く治す湿潤療法とは
擦り傷を早く治すためには、最初の処置が重要なポイントになります。
傷口を乾燥させる従来の処置法ではなく、湿らせた状態で治す「湿潤療法」が有効です。
それでは早速、湿潤療法について解説していきましょう。
傷口と周囲を水で洗い流し汚れや菌を取り除く
まず最初に、付着した雑菌や汚れを水で洗い流します。
傷口から出る液体は浸出液といい、傷を治すために必要な菌が含まれていますので、膿と勘違いしないように (^o^)b
従来なら消毒して乾燥させたり、殺菌力のある軟膏を塗ってガーゼをあてていましたが、それは止めてください。
傷口をラップで覆う
傷口を乾燥させないために、空気や水を通さないことが大切です。
ラップは実際に医療現場でも使われており、その効果には定評があります。
- 傷口より大きめのプラスモイストに白ワセリンを塗り、貼ったらラップで覆う。
- 湿潤液が多い場合は、その上から包帯を巻く。
- ラップを交換するときは傷口を水で洗い流しす。
※交換の目安は一日に1~2回で、夏場など傷口が蒸れる場合は、こまめに交換すると良いでしょう。
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顔や指などの処置方法
顔や指などはラップを使うほどではないので、傷口にキズパワーパッドやハイドロコロイド包帯を直接貼ります。
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キズパワーパッドも貼れない頭部や瞼などは、白ワセリンを患部に直接塗ります。
乾燥を防ぐため、頻繁に塗ることが必要です。
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こうした適切な処置で擦り傷の治りは早くなりますが、さらに効果をアップさせるために、食べ物の力も借りましょう!
傷口の再生に効果的な食べ物
皮膚や細胞に有効なのはタンパク質で、必要な栄養素はアミノ酸です。
体内に吸収されたアミノ酸はタンパク質に変化し、細胞を再生させる材料として働きます。
アミノ酸を含む食品(含有量の多いグループ順)
- 肉類、卵、あじ、かつおなど
- チーズ、ベーコン、しじみなど
- 大豆、昆布、さつまいもなど
アミノ酸を最も多く含むのは肉類ですが、食べ過ぎはカロリーの過剰摂取になりますので、摂取量は控えめにしましょう。
一方「畑の肉」といわれる大豆は、肉類に匹敵する栄養を備えており、良質なタンパク源となっています。
肉類に比べてカロリーも低く、必須アミノ酸を豊富に含んでいます。
アミノ酸は傷口の治癒を早める他に優れた健康効果もあるので、様々な食品をバランスよく組み合わせましょう。
次の項目では、従来の方法が逆効果になる理由を解説します。
しっかり手当てしても治りにくいと感じるのは、方法を間違えているかもしれませんよ。
間違った応急処置は治りが遅い
擦り傷ができると何らかの手当てをしますが、間違えた方法で処置すると、治りが遅いどころか傷口が悪化します。
傷口につばをつける
「つばをつけておけば治る」とはよく聞く言葉ですが、つばに菌が含まれている可能性があります。
傷口が化膿するおそれがあるので、この方法は絶対に避けてください。
消毒液などで殺菌する
擦り傷は消毒するのが一般的でしたが、皮膚や細胞の再生に有効な菌まで死滅します。
傷口から出る透明な液は膿とは異なり、治癒に有効な細胞培養液が含まれています。
膿の場合は黄色で、患部の炎症や痛みを伴います。
ガーゼをあてる
消毒した傷口を乾燥させ、かさぶたを作って治すのが一般的でした。
しかし実際には、かさぶたができると治りが遅いうえに、ガーゼを剥がすときに新たな傷を作ってしまう可能性があります。
まとめ
擦り傷を早く治す方法として、湿潤療法を紹介しました。
消毒したりガーゼを当てるのが当然と考えていた方は、ショックだったかもしれませんね。
もう一度おさらいしましょう。
- 傷口と周囲を水で洗い流す。
- 消毒やガーゼはNG
- ラップは毎日1~2回交換
擦り傷を早く治すには、消毒や乾燥を避けることが大切です。
「湿潤療法」はシンプルな方法ですが、今までの処置方法に比べて数倍は早く治るということです。
なお、傷口が深かったり広範囲にわたるなど、家庭での治療が難しい場合は病院で治療を受けるようにしましょう。
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