イソプロピルアルコールの用途!こんな症状にも使える殺菌効果
2017/02/15
消毒用アルコールには一般的なエタノールと、イソプロピルアルコール(イソプロパノール)があります。
違いはアルコールの種類で、手指や皮膚の消毒・殺菌という用途は同じです。
よく見かけるのはエタノールですが、欧米ではイソプロパノールが主流といいます。
エタノールより安価なので、日本でもこちらを選ぶ人は多いみたいですね。
とはいえ、手の消毒に使うだけでは減らないし、もったいないですよね~・・・
そう思い調べてみたら、皮膚関連の用途だけでも結構ある♪
ニキビ予防から筋肉痛の緩和まで、ちょっと意外で便利な使い方を紹介します。
自宅に70%イソプロピルアルコールがある方は、チェックしてみてくださいね。
INDEX【目次】
効果が高いのは70%イソプロピルアルコール
品名に表示されている数字は、イソプロパノールの含有量です。
濃度によって殺菌作用に差があり、60~90%は数秒で効果が表れますが、90%を超えると逆に弱くなります。
イソプロパノールの最も効果的な濃度は70%で、海外でも多くの健康関連サイトで推奨されています。
酒税法の関係で、消毒用エタノールより安いのも魅力ですね。
違いといえば、イソプロパノールは脱脂作用は強めで、臭いに少しクセがある程度です。
病院でも医療器具や皮膚の消毒に使われていますし、最適なチョイスではないでしょうか。
それでは早速、順番に見ていきましょう!
※爪白癬
ニキビ予防と慢性膿皮症の治療
イソプロピルアルコールは、炎症や細菌と闘ってニキビを予防し、慢性膿皮症の治療にも役立ちます。
なお、皮膚が乾燥してしまうため、定期使用は避けてください。
- 【使い方】
- 綿棒をイソプロピルアルコールを浸します。
- 患部を優しくたたいて塗布し、10分間放置します。
- ぬるま湯で洗い流します。
※これを一日に2回、2~3日間だけ行ってください。
口唇ヘルペス
唇の周りに水ぶくれができる病気で、単純ヘルペスウイルスによって引き起こされます。
ウイルスが完全に消滅するわけではないため、再発を繰り返す特徴があり、完治までに2週間ほどかかります。
- 【使い方】
回復するまで一日2回、コットンをアルコールに浸して患部に塗布します。
アタマジラミの駆除
アタマジラミは感染しやすく、駆除するのは本当に大変です。
市販の対策グッズもありますが、幼児に使うのは不安な成分が含まれているものも。
消毒用アルコールは、シラミと卵を乾燥させて駆除することができる、低コストで安全な方法です。
- 【使い方】
- 使用する前日は洗髪しません。
- 浴槽に頭を傾け、目や鼻から離してアルコールを頭に注ぎます。
- 指を使って頭皮や髪の毛に満遍なく塗り広げます。
- 5~10分間放置したら、専用のくしでシラミを落とします。
- シャンプーとコンディショナーをして終了。
※この治療法は週に1回、2か月間ほど続けてください。
白癬菌(はくせんきん)の殺菌
消毒用アルコールには真菌を死滅させる作用があり、爪水虫に進行する前に、安全な方法で感染症を治療できます。
- 【使い方】
- 同量のアルコールと白酢を混ぜる。
- 綿の厚いパッドを溶液に浸し、感染した爪の上に置きます。
- 包帯かテープで綿パッドを固定し、30~45分放置します。
- 柔らかい毛の歯ブラシで爪を優しくこすり、洗い流します。
※一日1回、数日間は実践してください。
虫刺されの腫れとかゆみの対処
イソプロピルアルコールは、蚊刺されのかゆみや腫れを和らげる作用があります。
天然の消毒薬なので、感染症になる可能性も低くなります。
- 【使い方】
- 消毒用アルコールを患部に塗布します。
- 1分間ほど優しくマッサージして10分間放置します。
- 冷水で流したらアロエベラゲルなどを塗りましょう。
※治るまで必要に応じて繰り返します。
漆かぶれの治療
漆かぶれは放置しても自然に治りますが、非常に強いかゆみを伴います。
イソプロピルアルコールの鎮静・冷却作用により、即座に症状が緩和されます。
- 【使い方】
- ペーパータオルを消毒用アルコールで濡らします。
- 患部を優しく拭き、乾いたら石鹸と温水で洗い流します。
- 一日に1回、2~3日は続けてください。
筋肉痛の緩和
イソプロピルアルコールは、筋肉痛や関節の痛みを緩和することもできます。
長期的な解決策ではありませんが、短期的な痛み止めには最適です。
- 【使い方】
- 筋肉痛の部分にコットンなどで塗布します。
- 円を描くように10分間ほど優しくマッサージ。
- 暖かい布で30分以上は包んでおきます。
- これを一日2~3回繰り返してください。
埋没毛の除去
ムダ毛の自己処理を続けていると、埋没毛になることがありますね。
埋没毛を防ぐためにも、イソプロピルアルコールは役立ちます。
- 【使い方】
- カミソリで剃った部位を乾かし、その後にアルコールを塗ります。
- 埋没毛を抜く場合は、使用する毛抜きや肌を消毒してから。
イソプロピルアルコールの用途は幅広いですね!
菌による肌疾患に効果的なのは、消毒・殺菌作用に優れているからですね。
次は、正しく有効活用するために、使用上の注意点と副作用を見ていきましょう。
70%イソプロピルアルコール使用上の注意点と副作用
- 別の薬との相互作用があるため、他に薬を使用している場合は注意してください。
- 傷のある皮膚や粘膜への使用は避けることと、眼に入らないようご注意を。
- 使用は外用に限定されますので、決して飲まないように。
- 妊婦さんや授乳中の方、敏感肌やアルコールにアレルギーがある方は使用を避けてください。
- 皮膚に刺激を感じたり発疹などの症状が表れたら、医師に相談してください。
- 脱脂作用が強く肌荒れを起こす可能性があるため、同じ部位に繰り返して使用しないこと。
まとめ
70%イソプロピルアルコールの用途を紹介しました。
優れた消毒と殺菌効果があるからこそ、肌への有効な活用法も多いのでしょう。
市販薬に頼るのは不安という場合や、虫刺されの薬を切らしたときも代用できます。
正しい使い方ができれば、かなり便利なアイテムですね!
店舗では見かけませんので、購入する場合は通販が良いでしょう。
イソプロピルアルコール(イソプロパノール)は、我が家も常備しようかなと思います。
※皮膚の消毒・殺菌以外の便利な用途はこちら。
イソプロピルアルコールの用途!家中で活躍する万能アイテム
参考サイト:dailyhealthpost.com/rubbing-alcohol/
naturallivingideas.com/rubbing-alcohol-uses/
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