日本にいるホタルの種類！生態の神秘と鑑賞を楽しむ豆知識

初夏になると蛍(ホタル)が淡い光を放ち始めます。
この時期になると、生息地で知られる場所では、多くの人がホタル観賞に訪れます。

ところで皆さんは、日本にいるホタルの種類をご存知でしょうか？
ゲンジボタルとヘイケボタルしか知らないよ～、という方もいるでしょう。(私も・・^^;)

この記事では、日本にいるホタルの種類と生態の神秘、そして鑑賞を楽しむ豆知識も紹介します。

貴重なホタルを見逃さないためにも、注意点やマナーを守って楽しみましょうね。
 

 

日本に生息するホタルの種類

世界には、約2700種類以上のホタルが生息しているそうです！
日本では54種類が確認されていますが、大半が沖縄や南西諸島に分布しており、本州で見られるのは9種類ほどです。
 

水の中で暮らす水生ホタル

【ゲンジボタル】

【ヘイケボタル】
出典:Wikipedia
 

山で暮らす陸生ホタル

• ヒメボタル
• オバボタル
• オオオバボタル
• ムネクリイロボタル
• クロマドボタル
• カタモンミナミボタル
• スジグロボタル

 
これほどの種類が存在しているのに、ほとんどが発光はしません。
一般的に光るホタルで有名なのは「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」です。

中でもゲンジボタルは、日本でのみ生息する固有の種類で、国の特別天然記念物にも指定されています。
 

神秘的なホタルの生態と豆知識

日本には9種類のホタルが生息していますが、ゲンジボタルとヘイケボタルは卵から成虫まで、いずれの時期も発光する世界でも希少な種類です。
 

光りの仕組み

ホタルの魅力は何といっても、儚げな淡い光。
この黄緑色の光は「ルシフェリン」といい、光を発する生物に共通する発光物質なのです。

 
この蛍の光は、プロポーズの合図と言われています。
オスは飛びながら光を発して相手を探し、メスは弱い光で草や木の葉の上で待ちます。

お互いを見つけると強い光で存在を知らせ、オスがメスのもとに飛んで行く・・・
なんてロマンティックなのでしょう♪
 

飛び方

ゲンジボタルは光を発しながら集団で飛び、飛翔範囲は25～50mほどですが、ヘイケボタルは狭い範囲を1匹もしくは2匹でゆっくり飛びます。

まるで勇敢な源氏の武士と、控え目で清楚な平家のお姫様のようですね～ (〃▽〃)

ホタルの一生

卵からかえった幼虫がサナギになり、それから10日間ほどで成虫になります。
何カ月もかけて成長し、やっと大空へ飛び立てるように！

ところが安心もつかの間、ホタルの寿命は短く、わずか2週間ほどで一生を終えます(ノД`)
しかも、周りには外敵が多いため、実際は長くても約1週間しか生きられません。

ホタル鑑賞のポイントと注意点

わずかな期間に美しい光を魅せてくれるホタルを、気持ちよく鑑賞できるようにポイントと注意点があります。
 

気温や天候などの条件

気温・湿度ともに高めで、曇りや小雨程度に活動も活発になります。

日没後～午前4時頃まで飛びますが、21時過ぎには数が減り始めますので、19時半頃～21時前までが見ごろです。

鑑賞時の注意事項

ホタルは繊細な生き物なので、ストレスを与えてはいけません (-o-)b

まとめ

日本にいるホタルの種類、そして生態の神秘と鑑賞を楽しむ豆知識を紹介しました。

ホタルは「蛍」と表記する他に「火垂る・火照る・星垂る」などがあり、すべて光を発することに関係しています。

飛び方を源平のイメージと書きましたが、ゲンジボタルとヘイケボタルの語源も諸説あり、少なからず関わりがあるようです。

生物が発光するのは本当に不思議で、柔らかな灯りをともしたホタルの乱舞はとても幻想的です。
短い期間に一生を終えるからこそ、精いっぱい輝くのかもしれませんね。

※ほたる祭りがあるスポットとして「青森」と「北海道」を紹介しています。
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