八戸三社大祭2016山車の場面と日程！27の煌びやかな世界

 
※2017年の三社大祭はこちら。
八戸三社大祭2017の日程はユネスコ記念祭を加えた6日間！

「八戸三社大祭2016」の醍醐味といえば、豪華絢爛な歴史絵巻の世界。
戦国時代の逸話に伝説や神話まで、趣向を凝らした山車が一堂に会する光景は圧巻の一言！

昼と夜では雰囲気や表情も変わり、同じ山車とは思えないほど。
300年の歴史と伝統は、伊達ではありませんね。

観覧がさらに楽しめるように、各山車組による題名と場面を紹介します。
日程や交通規制もご案内しますので、お出かけのご参考に (^o^)b

※2016年の上位受賞は山車を画像で紹介しています。
 
2016年 最優秀賞(吹上山車組)

山車の題名と場面

三社大祭は3つの神社、神明宮・おがみ神社・新羅神社の神輿行列に、氏子の山車がお供をする祭です。
総勢27台の煌びやかな山車は、どんな物語を繰り広げるのでしょう！

こちらは中日の合同運行の様子です。

神明宮

【廿六日町山車組】

玄宗(げんそう)皇帝の夢物語「鐘馗(しょうき)」
病に苦しむ玄宗皇帝の夢の中で、小鬼を捕らえる道教の守護神「鐘馗」。
菅原道真公と大国主命(おおくにぬしのみこと)、八神姫命が大願成就と世界平和を祈願。
 

【新荒町附祭若者連】

大坂夏の陣『光り武者　南部信影』と『赤備え　真田幸村』
豊臣方の南部信影は真田幸村とともに、大阪城で徳川方と激戦を繰り広げる。
金色の鎧兜をまとい弓矢を持つ南部信影と、家康本陣へ追撃する真田幸村の姿。
 

【上組町若者連】

虎牢関(ころうかん)の戦い ～修羅の飛翔～
呂布(りょふ)は董卓群(とうたくぐん)の猛将。
洛陽郊外の汜水関(しすいかん)にて、関羽(かんう)・劉備(りゅうび)・張飛(ちょうひ)と互角に戦う。
 

【根城新組山車組】

「馬の殿様」南部道信　奨励　加賀美流馬術　騎射八道(きしゃはちどう)
南部道信は加賀美流馬術の後継者。
馬政の振興を図る道信の指揮により馬術を習得する藩主たち。
 

【売市附祭山車組】※敢闘賞

三太郎外伝 ～日の本の英雄　災いを払う～
桃太郎は、悪事をはたらく鬼一味の征伐に出発。
地震を起こすのも鬼一味と知った金太郎は、桃太郎を案じて後を追う。

浦島太郎は竜宮の遣いから、同じ鬼一味に島の仲間がやられていると聞き、共に戦うことを決意。

 

【吉田産業グループ山車組】※敢闘賞

江島(えのしま)縁起「天女と五頭龍(ごずりゅう)」
鎌倉で村人に悪行を重ねていた五頭龍が、天女と出会い結婚してからは、改心して天災から村人達を守るように。
山車は、大地震の後に舞い降りた天女が、五頭龍を改心させる場面。

 

【白山台山車組】

武神　刀八(とうはち)毘沙門天 ～群雄(ぐんゆう)関東三国志　上杉を守護す～
戦国時代を代表する関東三国志は、「越後の龍」上杉謙信、「甲斐の虎」武田信玄、「相模の獅子」北条氏康による争い。

謙信の崇拝神「刀八毘沙門天」が、信玄と氏康に立ち向かう謙信を守護する場面と、3人の代名詞「龍・虎・獅子」を配置。
 

おがみ神社

【下大工町附祭】

清正　虎を討つ
熊本城の藩主「加藤清正」は、秀吉の命を受けて朝鮮国へ出兵。
道中は陣が虎に襲撃されるも、清正が討伐する場面を熊本復興支援に重ね合わせた場面。
 

【下組町山車組】※敢闘賞

船弁慶　五大明王の守護を受け亡霊を鎮める
壇ノ浦で平家を滅ぼした義経は船出するも、亡霊となった平家一門が大荒れの波間から襲い掛かる。
五大明王の守護を受けた弁慶が、五大尊を唱え亡霊を鎮める場面。

 

【内丸親睦会】※秀作

日本振袖始
生贄となった出雲国の稲田姫を救うため、将来を誓い合ったスサノオノミコトが、ヤマタノオロチに化けた岩永姫を退治。

 

【柏崎新町附祭】

スーパー京劇　盤絲洞(ばんしどう)
三蔵法師たちが天竺へ向かう途中、「女人国」を通りかかる。三蔵法師を食べたら長生きできると知った妖怪達は、女に化けて機会を狙う。

孫悟空は正体を見破り、金鶏(きんけい)大仙人を呼び寄せ、戦いの末に妖怪を打ち負かす。
 

【淀山車組】

新女七福揃(しんにょしちふくそろい)・壽柱建之躰(ことぶきはしらたてのてい)

伊邪那美命(いざなみのみこと)「毘沙門天」、天照大神「大黒」、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)「恵比寿」、木花咲耶(このはなさくや)姫命「寿老人」、須勢理(すせり)姫命「福禄寿」、天宇受売命(あまのうずめのみこと)「布袋」、市杵島(いちきしま)姫命「弁財天」。

七福神の衣装をまとった神々が宝船に乗っためでたい山車。
 

【城下附祭】

斐伊乃(ひいの)氾濫　素戔嗚尊(すさのおのみこと)　八岐大蛇(やまたのおろち)退治
娘が八岐大蛇の生贄になる時期を憂い、泣く老夫婦を哀れに思った素戔嗚尊は、「退治したら娘を嫁に欲しい」と申し出て見事に八岐大蛇を討伐。
 

【新井田附祭振興会】

八戸えんぶり『予祝(よしゅく)の舞』
えんぶりの場面に新羅神社の宮司と太夫、囃子方、子供の舞手を配し、七福神も摺りや舞いに加わる様子。
山車の主役「天照大神」は、豊作祈願をする場面。
 

【青山会山車組】

追奔逐北(ついほんちくほく)・吉備津彦命(きびつひこのみこと)の鬼退治
人々を襲う鬼「温羅(うら)」を討伐するため、彦五十狭芹彦命(ひこいさせりひこのみこと)は大軍を率いて吉備国へ。
激戦の末に温羅は降参し、後に命は吉備津彦命と呼ばれます。
 

【朔日町附祭】※秀作

海波(かいは)駆ける義経　八戸神力(しんりき)のもと蝦夷へ渡る
「義経北方伝説」をもとに、正面に小田八幡宮の毘沙門天、おがみ神社の北の方、藤ケ森神社の荼枳尼天(だきにてん)の加護で、龍馬に跨り北の地に向かう義経一行。

 

【十一日町龍組】※秀作

熊本地震復興祈願　歌舞伎十八番「暫(しばらく)」大鯰(おおなまず)退治の場
鯰が大地震を起こすという俗説から、『暫』の主人公が悪役「鯰坊主」と大鯰を要石で押さえつける場面。

 

【塩町附祭組】

(新)連獅子
歌舞伎の舞台を背景に、手獅子を持った狂言師、右近と左近が親子の舞をしていると獅子の精が乗り移る。
大きな獅子にまたがり親子揃って気振りをする場面。

長者山新羅神社

【八戸共進会山車組】

俵藤太(たわらとうた)の大百足(おおむかで)退治
弓術に秀でた藤原藤太秀郷(ひでさと)が、竜神の依頼を受けて、三上山に棲む大百足を得意の弓で退治。
 

【糠塚附祭組】

八戸市民の想い(ねがい)　本地弁財天　蕪嶋神社復興　御柱を運ぶ六つの神々
蕪嶋神社の祭神「蕪嶋大明神本地弁財天」が神社再建のため、蕪嶋神社の象徴であるウミネコに乗り、他6人の神様と御柱を運び蕪嶋へ向かう。
 

【長横町粋組】

大漁豊作加護　福徳　七福神
浜の漁師と大漁を喜ぶ恵比寿と豊作を喜ぶ大黒、翁や子供たちを見守る毘沙門天。
上段には豊作と大漁祈願として、弁財天の琵琶に舞い遊ぶ寿老人と福禄寿、布袋を配置。
 

【六日町附祭若者連】

五条大橋
京都の五条大橋で初めて出会う牛若丸と弁慶。
八天狗を引き連れた牛若丸が、軽やかに弁慶をやり込める。
 

【類家山車組】※敢闘賞

三社御祭神(ごさいじん)の御前にて七福神山車を引き出す躰(てい)
～昭和43年類家第一位の八犬伝の山車を復元～

三社の御祭神である天照大神、法霊(ほうりょう)大明神、新羅三郎義光命(よしみつのみこと)。
その御前で類家山車の若者連が、昭和43年に優勝した「南総里見八犬伝」を復元して引き出す場面。

 

【十六日町山車組】

三国志・孟獲伝(もうかくでん)～蜀(しょく)に挑みし護郷の決意～
魏・呉・蜀の三国が勢力を振るう中国・漢の時代、独立を目指す雲南の王・孟獲を蜀は反乱とみなした。
雲南に押し寄せた蜀の大軍に、孟獲率いる連合軍は決死の戦いを挑む。
 

【鍛冶町附祭若者連】※優秀賞

狐の嫁入り
村人の画策により、好きな竹蔵に嫁いだ後、雨乞いのため龍神に捧げられる狐の娘「お紺」。
山車は、美しい狐の嫁入り行列と雨を降らす勇壮な龍神。

 

【八戸市職員互助会】※優秀賞

蓬莱山(ほうらいさん) ～不老長寿の神仙境(しんぜんきょう)
古代中国、不老不死の仙人が住むという、東の海中にある蓬莱山。
松竹梅や紅葉が咲く蓬莱山で、龍、鳳凰、亀、鶴、鯉、獅子、虎の霊獣に乗り駆け巡る仙人の姿。

 

【吹上山車組】※最優秀賞

本地弁財天と福の神々 ～蕪嶋神社の再建を願う～

蕪嶋神社の主祭神である本地弁財天と、多紀理昆売命(たぎりひめのみこと)は鯨と、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)は龍とともに、そして七福神が現れ蕪嶋神社の再建を願う。

八戸三社大祭2016の日程・交通規制

• 7月31日(日)：前夜祭(18:00～21:00)　中心街
• 8月 1日(月)：お通り(15:00　市庁前出発)
• 8月 2日(火)：中日(夜間合同運行 18:00～)
• 8月 3日(水)：お還り(15:00 鍛冶町出発)
• 8月 4日(木)：後夜祭(18:00～20:00)

 

• おまつり広場：2～4日(市庁前　11:00～21:00)
• 駐車場：有料臨時駐車場(長根運動公園内)

※一般車700円。7月31日～8月4日 9:00～21:30

 
【交通規制】
• 7月31日(16:30～22:00)
• 8月 1日(14:00～19:00)
• 8月 2日(16:30～21:00)
• 8月 3日(14:30～19:00)
• 8月 4日(16:30～21:00)

 
【問合わせ】

• 八戸観光コンベンション協会：0178-41-1661
• 三社大祭本部 臨時(7/31～8/4)：0178-24-5160

まとめ

八戸三社大祭2016山車の題名と日程を紹介しました。
1年前から構想に取り組み、細部にまで拘った山車は本当に見事です。

今年の傾向として、蕪嶋神社の再建と熊本地震の復興を願う題材が目につきました。
同じ題材の山車を見比べるのも、楽しみ方の1つでしょう。

八戸三社大祭で、幻想的な世界を堪能してくださいね (^-^)b

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