猫と犬は仲良し？可愛い子犬に戸惑うミミの物語

犬と猫は性格が違うので相性が悪く、仲良しになるのは難しいといわれます。
しかし、実家の猫と犬に関しては、単に性格の違いだけが問題ではありませんでした。

可愛い子犬の出現したことで、今までアイドルに君臨していたのに、その座を奪われてしまったのです！

今回は、猫と犬の性格の違いに例外あり！空気を読む賢いミミの物語の続きになります。

母親ミミが行方不明となってしまい、残された子ネコに同じミミと名付け、新生活がスタートしましたのです。

こちらが実際のミミです

 

やんちゃで天真爛漫なアイドル

2代目ミミは、いつも飛び跳ねて遊ぶほど元気な子で、可愛い仕草は家族みんなを夢中にさせるアイドルでした。

行儀が良いのは親譲りらしく、家の中に入れてもトイレや爪とぎは教えたとおりにするし、ご飯の時間は「ニャー」と教えてくれます。

まだ幼く動作は落ち着きないのですが、侵入してきた野良ネコにも、エサを分けてあげるほど優しいのです。

しかも、エサは決まった時間にしか与えていないので、当然ミミは足りなくてお腹が空くはずですが・・・(^^;)

すると今度は、山に入ってネズミを捕り始めました！

どこで覚えたのか分かりませんが、ネズミがいる場所を知っているみたいで、出かけたと思えば咥えて戻ってきます。

しかし、ネズミを捕った自分エライでしょ！と、自慢げに玄関の前にネズミを置くのは困りました。
褒めて欲しいのでしょうが、こちらはドアを開けて「キャー！」です (～～;)

「気持ち悪いから向こうへ行きなさい！」と命令すると、叱られている理由が分からず、悲しそうにトボトボ去っていきます。
でも、言われたら次からちゃんと守るので、本当に賢い子でした。

新入りの出現でポジションを奪われ

それから数年後のある日、ミミの前に新入りが現れました。
「レオ」というチワワの赤ちゃんで、あまりの可愛らしさにみんなメロメロ状態です♪

片手に乗るほど小さく、大きな瞳で小首を傾げる仕草は、見ていても飽きないほどでした。
いつの間にか家族が全員、レオに夢中になっていたのです。

ミミの存在はすっかり忘れ去られ、誰も気にかけないし構ってもらえません。
寂しい気持ちを我慢しつつも、新入りのことが気になっている様子・・・

今まで一人(一匹？)ぼっちだったので、一緒に遊びたかったのでしょう。

しかし、私の母から「レオが怪我してしまうから近づくな！」という非情な言葉を投げられたのです！
ミミは明らかにショックを受けた表情で、そっと外へ出て行きました。

完全にアイドルの座を奪われ、もう居場所がないと感じたのかもしれません。
山の中で過ごすことが多くなり、食事のとき以外は、ほとんど帰ってこなくなりました。

やさぐれたミミの本心は「遊びたい！」

誰にも相手にされず、新入りに近づくことも許されないストレスで、気がつけばミミの人相は悪くなっていました。
ネズミの食べ過ぎか身体は一回り太って、飼い主にさえ近寄りません。

一方で、レオが可愛いくて甘やかしたのが原因か、無駄吠えが多くてちっとも落ち着きがありません。
トイレは何回教えても覚えず、あちこちに引っ掛けて大変です。

ふと冷静になってみれば、ミミを粗末に扱っていたことに気づきます。
レオも少し大きくなったので、家の中で2匹を引き合わせてみました。

すると、レオはミミを怖がるどころか、大好きオーラを全身で表現して、走り寄っていくではありませんか。
最初は戸惑っていたミミも、楽しそうにレオと遊び始めました。

ミミが爪で引っかかないか心配でしたが、小さなレオに手を出すこともなく、一緒にいるのが本当に楽しそうでした。

まとめ

猫と犬は性格の違いで仲良くなれないと聞きますが、少なくともミミとレオは違いました。
本当はお互いが気になっていたのに、私たちが神経質になって引き離していたのですね。

今では実家へ行くたびに、2匹が遊んでいる姿を見かけます。
先日は、レオが玄関の靴を咥えて遊んでいましたが、ミミが「ナァ～ゴ！」と鳴いたら離れましたよ(笑)

もしかして、ミミがレオの教育係になってる？
なんて思い込みかもしれませんが、これでレオも行儀良くなったら嬉しいのですけど (^^;)